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ホーム第67回短歌コンクール

第66回全国盲学生短歌コンクール


【特選】1名


新潟県立新潟よつば学園    普一  長嶋 貫太
(なかしま かんた)

秋晴れの青空映える日本海佐渡の島影もうすぐ俺んち


【評】 おおらかで、なんと爽やかな作品であることよ。秋晴れの日本海をまず見事に描
き上げた上の句。その日本海に浮かぶ島影は、作者の家のある佐渡島だあ。学園に学ぶ作者は、頻繁に帰郷はできないのだろう。「もうすぐ俺んち」の表現に久しぶりに帰る心躍りが見事に描かれている。明るい作品となった。


【入選】10名


愛知県立名古屋盲学校    中一  久野 陽翔(くの はると)
この瞳色づく景色見えぬままいつの日かまた光よ宿れ


愛知県立名古屋盲学校    中三  近藤 未來(こんどう みく)
青空にもくもく浮かぶ入道雲心の中でカメラをパシャリ


愛知県立名古屋盲学校    普二  陶山 翔(すやま しょう)
愛犬はぶらりぶらりん先をゆくついてゆきます仰せのままに


愛知県立名古屋盲学校    普三  藤田 拓駿(ふじた ひろとし)
鉄道が支えた歴史感じつつ飛騨の単線景色流るる


奈良県立盲学校    専理一  慎介(しんすけ)

全力で円周走をタタタタタ二十三才気持ちは十五



神戸市立盲学校    普三  篠田 竜輝 (しのだ りゅうき)

チャンスボール狙いを定め息を吸う踏み込む右足力む左手



神戸市立盲学校    普三  浅井 花音 (あさい はなね)

「終わった!」と思ってノートをしまったら鞄からバサリ課題プリント



広島県立広島中央特別支援学校 普三  銭谷 秀平(ぜにたに しゅうへい)

大興奮「これがアワビというものか」初めての味にセレブな気分



香川県立盲学校    普一  木村 心音(きむら ここね)

お姫様雨が篠突(しのづ)く暗い()に泣くならいっそ踊りませんか



熊本県立盲学校    普二  佐々木旺広(ささき あきひろ)

耳すまし車内に流れるアナウンス降車ボタン先に押される






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